とある大学院生の日常2 [大学]

最終更新から半年弱経ってしまいました…お久しぶりです何とか生きてます;;

新年度迎えましたね。今年で私は大学院の修士2年です。
気持ちを改め研究室のあるキャンパス近辺のアパートへ下宿の準備をし、やっと今日終わりました。

一方、私は就職組なので今は大手電機メーカーの内々定を取るのに必死で研究の方が中々手に付けられない状態です;;
研究室のミーティングや定例の雑事には取り組んでいますけどね。
頭では分かってましたが、改めて学歴社会ではなく実力社会もといやる気社会だなーと痛感しました。
今の所大手の企業しかエントリーしていないので、下請け企業もちゃんと見ておこうと思います。

さて、単位の方はと言いますと修論を除いた講義の単位は昨年度で無事揃えられました!
内々定さえもらえれば研究に専念できるんですけどねー…

簡単な現状報告になりましたが以上で!
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とある理系大学院生の日常 [大学]

前回の更新から2ヶ月半…何度か茨城県の高エネ研に共同実験をやりに出張したり、研究でバタバタしてました;;
何とか生きております。

さて、少し心の余裕が出来たので最近の自分の思う所を書いてみようと思います。
うちの研究室は修士はM1が2人、M2が2人と比較的学生が少ない研究室です。
一人は他大学出身、2人は同じ大学の他学部出身であり、研究に関して非常に熱心であり優秀。

先月は研究室メンバーのハイキングと飲み会の幹事をしていました。
また、修士のメンバーの間で毎週ゼミを行っていて、
僕は毎週この4人+来年うちに入ってくるB4に連絡して誘ってゼミのレポーターを担当していますが、
突っ込みを積極的に入れてもらっていて、自分が不出来なために罵倒が絶えないです;;

で、最近それと重なって帰宅するのが翌日になって不眠が続いて研究の方が捗らなかったりで、
気持ちが滅入っていた時期もあり、ゼミのレポーターをやめようかと考えていました。

確かに修士を卒業することだけを考えたらそれほど頑張りすぎなくても、
講義の方は今期あと2コマ取れば卒業までの単位は揃ってしまうし、修論の方は最低限やっていれば卒業できる。
しかしここで逃げてしまうと今の自分で満足してしまい、これ以上成長することができないと冷静に考え直しました。
長くても短くてもあと1年半弱。
歯を食いしばって教授や先輩に食らいついていこうと思います!

以下研究テーマについて。

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共通テーマ:日記・雑感

M1前期スケジュール(暫定) [大学]

今年度からは新たに理学研究科修士課程(博士前期課程)ということで学部とスケジュールがガラリと変更。
1限は10時半からで、終わりは7時。

僕が属するのは物理学第二分野のビーム物理研で、研究室の定例会議が木曜の14時から。
そしてキャンパスの移動が多く、学内バスで片道40,50分かかったりするので、
その他の都合も考慮して時間割は暫定的にですが以下のようになりました。

なお、最低2単位は他分野の講義から取得しなければならないので、
水曜の1限には化学専攻分野の講義を入れました。

◎・・・優先的に出席する予定の講義演習ゼミ

月1 放射線物理学

火1 高エネルギー天文学Ⅰ
   原子核基礎論◎

火2 高強度レーザー科学◎

火3 原子核ハドロン物理学A◎

水1 化学物理概論◎

木1 加速器物理学A◎

木2 ビーム科学ゼミA◎(14時から宇治に移動して研究室の定例会議)

金3 高エネルギー素粒子物理学

ちなみに、修士論文は2年間で12単位分なので、
修士課程で取得する必要のある単位30単位から差し引くと18単位。

M1で18単位取得することを視野に入れても、これだけ入れておけば十分でしょう。
全科目の単位を取得出来ること前提の話になってしまってますがw
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昨年度の卒業研究のことなど [大学]

かなり久しぶりの更新。
以前2011年総括の記事を書いたので、1月からの活動をざっと振り返ってみる。

2012年の3賀日明けから早速研究再開。
話せば長くなるのですが、プリアンプ(前置増幅器)のinput端子に、
誤って許容範囲を超えた電圧を突っ込んで壊してしまいました。

うちの研究室で使用していたclear pulse社のプリアンプは他の大学にも問い合わせたりしましたが、
中々代わりの物が見つからず、一から基板に抵抗、コンデンサー、オペアンプ等の素子を、
オペアンプの有効出力範囲等に気を付けながら選び、はんだ付けをする色々きつい実験を行いましたw

2月末には研究発表があり、それまでにある程度発表できる形にしないといけないということもあり、
焦りも含めかなり苦労しました。
そして、ある程度スライドが完成した所で(約30ページ)、担当のTAの方に見てもらい、
指摘してもらう→参考にして修正する→通しで発表練習するの繰り返しを行いました。

そして、無事研究発表を終えて最終的な研究レポートの作成をTeXで取り組みました。
TeXの知識はこれまで学部の情報処理系の講義で少し勉強した程度だったので、
エラーを吐く原因やコマンドの意味する所を理解しながら研究内容をまとめていく…ということをしていました。
結局3月末の卒業式当日までかかりましたが、無事完成し、卒業研究の単位も優を頂きました。

昨年度学部4回生でγ線実験を行ってきましたが、ぶっちゃけ逃げ出したいと思ったことも多々ありました(笑)
が、逃げずに前向きに頑張ったおかげで物理的な知識は元より、精神面でも鍛えられてよかったと思います。

今年度もこのような研究に向かう姿勢を忘れずに頑張っていきたいと思います!

追記としてペアと作成したTeXのテキストを貼り付けておこう・・・と思いましたが、
吐き気がするほど長いのでやはりこの辺にしておきます。
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院試の結果 [大学]

第二志望のビーム物理研に決まりました!
第一志望の宇宙線研はダメでした。
今年は倍率がすごかったり天体核理論から流れてくる人もいたし、まあ仕方ないね!

てなわけで来年からは宇治キャンパスの化学研究所の方で加速器を動かしたりしてると思います。
3年前に一度見学したことあるけど結構落ち着いたキャンパスで、
ああいう環境で研究してみるのもいいんじゃないかなと思ったり。

I did my best, so there's no regret!

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人事を尽くして天命を待つ [大学]

数か月ぶりに更新。
はい、京都大学理学研究科の大学院入試が一応終わりました!
結果は9日ですけども。

思えばこの1ヶ月くらい、大学の研究が一段落してから、やる気の波があったり体調を崩したりしたことはありましたが、大学受験時代以来というくらい、勉強に向き合ってきました。
大学に入って、教科書や演習書を一冊読み通したのは初めてだと思いますw

書き出すと長くなるので、以下2日間の筆記試験及び口頭諮問の感想を軽く。
筆記試験はあまり振り返りたくないのが正直な感想ですがw

●筆記一日目の午前(物理3時間)
Ⅰ-1 力学
中心力ポテンシャル下の質点の運動の問題。

Ⅰ-2 電磁気学
平板コンデンサーの内部の電場が与えられ、そこから磁束密度→ポインティングベクトルを求めてどうこうする問題。

Ⅰ-3 物理数学
一次元空間におけるブラウン粒子の位置分布についてフーリエ像やたたみ込み積分を用いて云々。

ぶっちゃけ3の物理数学の問題しかまともに解けなかった・・・。
物理数学はまともに勉強したことはなかったけど、誘導に従って解いていったら割と解けた・・・と思う。

●午後(物理3時間)
正直午前の3時間で集中力ががが。
Ⅱ-1 解析力学
円筒面状の溝を転がるパイプについて未定乗数法を使って云々。

Ⅱ-2 量子力学
2次のシュタルク効果と分極率を変分法を用いて評価する問題・・・らしい。
摂動の問題が出るなんて聞いてn・・・勉強不足ですねすいません。

Ⅱ-3 統計力学
調和振動子のEinstein模型、Debye模型について色々考察する問題。

ある程度まともに解けた問題は3だけかなー・・・。

●筆記2日目の午前(物理3時間)
一体どれだけ物理を解かせたら気が済m・・・

こっちは7問(物理数学、電磁気学、量子力学、統計力学、光学、天文学、実験(中性子集束))から3問選択する問題でした。
結果的に以下の3問を選択。

Ⅲ-3 量子力学
ハイゼンベルク表示を用いて、一次元調和振動子系の昇降演算子の時間依存性等を求るる問題。

Ⅲ-6 天文学
放射輸送の式を使って、星の線スペクトルについて考察する問題。

Ⅲ-7 中性子集束
中性子を幅のある平行ビームと見なして、それを磁場領域に通して一点に集束させる実験について考えさせる問題。

3は半分弱だけ、6は殆ど解けなかったが、7は大問全部解けた自信があった・・・が、
問題設定を勘違いしたせいで、答えが1/2ずつずれていく始末。。。
このことに気付いた瞬間、ああもうこれは落ちたなと思いました。

●午後(英語1時間半)
試験教室に漂う圧倒的茶番感w
特に勉強はしてなかったけど、まあこちらは特に問題なしかな。

次の日、落ちていること前提でとりあえず面接有資格者発表を見に行くと、受験番号を発見!
一応口頭諮問は受けさせてもらえるようでした。

そして迎えた口頭諮問の日。
僕の順番は16時半からで、待ち時間が異常に長く感じました。
緊張のピークは自分の番が回ってくる直前でしたかねー。
みんな色々突っ込まれたことを話している中、ついに自分の番が回ってきました。

口頭諮問の部屋に入室すると、そこには30人もの教授達が・・・!
普段の講義室で教授と学生の場所がちょうど入れ替わった感じでしたね。

一番前に座っておられたのは第一志望の宇宙線研の教授のT森先生でした。
7分間その前で反転増幅器の仕組みについて黒板を使って発表し、
そこから質問攻めタイム。
物理的な知識を問うものから、院に入ってから具体的に何がやりたいかなど。
一つだけ物理的な知識を問う質問には答えられませんでしたが、
自分の興味のあることを熱く語って、概ね楽しく質疑応答が出来ました。

「まだ合否は分かりませんが・・」とは言われたけど、
「もし落ちたらどうしますか?」とは聞かれませんでした。
第6志望のうち、第1志望を含む4つの研究室には可能性があるようなのでどこかに引っかかってくれてたらうれしいのですが。

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卒研&院試勉強レポ1 [大学]

一週間毎に更新すると言いながら2週間経過。。。
どうもお久しぶりです!

中々机に向かう気が起きないものの、とりあえず少しは進みました。
【卒業研究】
・理論ゼミでの1回目の発表が無事終了
・1回目の実験の解析・考察を含めたレポートを作成
・6月下旬に発表予定の実験ゼミのレジュメ等の準備が一応完了

【大学院入試】
過去問3年分をコピーしただけ。。。
こちらは、とりあえず基礎知識をおさえてから、解き始める予定。
あと3ヶ月でどこまで勉強できるか。

こんな感じですね。

それから、以前の記事で書いた研究室の先輩達とのDQMJ2Pの大会、
通称「第一回宇宙線DQMJ2P大会」の方は・・・、見事優勝しました!
そのことは次の記事で書きますね。

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無事に・・・ [大学]

卒業単位揃って一安心!

3回生の後期は8コマだけ登録して、その結果・・・

基礎情報処理演習・・・可

解析力学2理論演習・・・良

物理科学課題演習B7・・・合格
まだ実験レポートを提出してないのに既に合格になってる件←←
これぞ理学部クオリティb

物性物理学2・・・可

量子物性論・・・70

量子力学2理論演習・・・69
さすがにちょっとサボり過ぎたかな・・・。

電磁気学4理論演習・・・75

ってなわけで、大学入学以来初のフル単げとー\(^0^)/
時間割は↓です
http://hideki-ikd.blog.so-net.ne.jp/2010-09-30-1

そもそもうちの大学では、履修登録して1,2回しかでないでほったらかしにすることが多いので、
フル単する人自体少ないんですよね(笑)
1つのコマに複数の科目を登録できる所はうちの学部だけやと思いますw

従って、今年の1年間は卒業研究と大学院入試の勉強が中心で、
講義や演習は全く取らなくてもいいんですが、
何か面白そうだったり、ためになりそうなものがあれば取ろうかなと思ってます。

この度の震災の影響で、僕の今年の卒業研究のテーマである「放射線計測」が日の光を浴びるようになったのかなと思います。
震災の被害に遭われた方々の一日も早い復帰を願っています。

それとあと五ヶ月弱で大学院入試。
中々机に向かう気になれませんが、家のすぐ近くに出来た新しい建物の中の自習室などを活用して、頑張っていこうと思います!
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卒業研究登録 [大学]

どうも、連休になるとやるべきことをほったらかして、
つい趣味の方に走ってしまうひできです!

先週の話ですが、卒業研究の登録を済ませてきました。
P:原子核科学
P1 自然における相互作用I (7)
P2 自然における相互作用II(7)
P3 素粒子と原子核(7)
P4 原子核とハドロンの物理(7)
P5 天体核現象(7)
P6 高エネルギー天体物理(7)
---
Q:物性科学
Q1 不規則系の物性(4)
Q2 光物性(4)
Q3 固体電子物性(4)
Q4 超伝導と磁性(4)
Q5 プラズマ(4)
Q6 レーザー分光(4)
Q7 低温物理(4)
Q8 時空間秩序・生命物理(4)
Q9 非線形・非平衡現象の理論(5)
Q10 ソフトマターの階層構造と揺らぎ(4)
Q11 凝縮系の理論(4)

この中から、第2志望まで選択するわけですが、
以下の3つの理由でほぼ絞られました。

●まず1年間くらい物性を勉強してきて、
どうもイメージが掴みにくいというか何て言うか・・・。
まあそもそも自分が勉強を怠ってきたことが大きな原因なんでしょうけどねw

●そして、それぞれの分野の課題演習を前期・後期に取って、
やはり原子核分野の方が面白いなーと思いました。

●それから、僕はお脳が弱いので、
理論系はまずついて行けないだろうし、
精神的にきつそうだと思いました。

以上の理由を加味して、
第一志望をP6、第二志望をP4にしました。
どちらも実験中心の研究です。

そして、今年の夏には大学院入試があります。
正直言って物理の「ぶ」の字も理解できていないと思うので、
この春休みが勝負だと思っています(`・ω・´)
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たまには近況についてのお話をしましょうか。 [大学]

今日で11月も終わりですね。
最近寒いですね~><
朝起きて外に出て行くのも一苦労と言ったところですw

さて、大学の方ですが、いよいよ専門の勉強が佳境に入ってきたといったところでしょうか。
月曜日は、昼の13時から実質的にキリの良い所までエンドレスで実験していますw
やっぱり実験の世界って大変ですね。
今日は一日中頭がボーッとしていましたw

ちなみに最初の方の記事にも書きましたが、
前期はX線の放射過程について実験していました。
実際に半田ごてを用いて、一から電子回路を組み立てて、
それを高圧電源、比例計数管、MCA(マルチチャンネルアナライザー)と繋いで、
鉄、カドミウムといった放射線源のスペクトルが上手く観測されるかということをやっていました。

そして、今(後期)は低温物性の超流動について実験しています。
第四音波法というやり方で超流動中での音速を測定する、
といったような内容です。
高校の物理の実験でよくやる、
気柱の共鳴に似たようなことと言えば似たようなことですね。
v=fλという式は高校物理を履修した方なら嫌と言うほど目にしたことでしょうw

しかし、その実験に至るまでの準備がこれまた大変なんですよね~。
実験に用いる部品のinputとoutputがうまくいくかどうか、
ちゃんと確認してからでないと本格的な実験は行うことが出来ません。

今の場合、音速vを求めるので、fとλの情報が必要ですが、
λは波長で気柱の長さに比例するので前もってノギスを使って測ることが出来ます。

よって、周波数fを10Hz刻みで加えて、
それぞれの値に対する出力電圧をPCで連続的な波形として観測し、
その波形のピークを取る周波数が必要なfの値となるわけです。
最初に観測される(はずの)ピークは、高校でもやったように、
気柱内で節が2つ、の弦の形をした波に相当するので、
λは気柱の長さの2倍になりますよね。
測定がうまくいけば、ここからvの理論値340メートル毎秒の音速に近い値が得られるわけです。
ですが、なかなか一発では上手くいかないものです(汗)

最近ちょっと気になったので、
以下、今後のブログにおける「荒らし」などへの対策。
善意でコメントを下さる方の気分を害さないためにも、ご理解下さるようお願いします。

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